骨董市で出会ったある露店の店主に依頼され、アンティーク食器や雑貨、古書などをネットオークションで売ることにした私。
しかし出せば自動的に売れるわけではありません。
「取引実績ゼロ=信用がない」状態で、いかに入札されるようにするか?
楽オクとヤフオクの両方でこのプロセスを踏み成功した実体験をふまえ、初心者がオークションを軌道に乗せるための方法を伝授します!
実際に落札された商品の出品画像も公開しますので、オークションだけではなく、フリマを始められる方もぜひ参考にしてください。
評価ゼロのオークション初心者が売るために
どんなに良い在庫を抱えていても、取引実績がなければ評価はゼロです。
オークション利用者はこの評価欄を参考にして入札を決めますから、初心者が不利になるのは仕方がありません。
しかし評価欄以外でも信頼を得ることは可能です。
ポイントはズバリ、出品の仕方にあります!
自分が入札する側に立った時、どんな出品者だと安心して入札できて、どんな出品者だと入札する気が起きないかを考え、私は以下のことを徹底しています。
1.商品説明は詳しく丁寧、かつ正直に。
私がまず力を入れたのはここです。
文章にはある程度、人の性格や性質が表れるもの。
・大まかな製造年
・商品のメーカーやシリーズ名
・素材
・特筆すべき商品の特徴
などはできる限り下調べをして、詳細を記述するようにしています。
また私が扱っているのはいわゆる昭和レトロな商品ですから、40年前、50年前の商品もザラで、新品同様のクオリティーを保っているはずがありません。
あまりに酷い状態のものはそもそも出品しませんが、キズや退色、落ちない汚れがある場合は正直に書いています。
難を明記することで「誠実な出品者だな」と思わせられますし、後のクレームや揉め事を回避することができるのです。
文体に関しては、一部の非常識な入札者を寄せ付けないため表現が厳しくなることもあるかもしれませんが、エラそうな態度にならないよう気をつけましょう。
2.写真はきれいにはっきりと。難は接写すべし!
<撮影前のポイント>
続いて登録する画像についてですが、出品するのが中古品の場合、撮影前に必ずきれいに磨き上げor洗い上げておきましょう。
大量に骨董をさばいている業者でもない限り、汚い商品を買いたいと思ってくれる入札者はまずいません。
また撮影場所はきちんと片づけておきます。
私は木目のきれいなテーブルか、白レースのクロスの上で撮影し、画像の雰囲気自体が素敵になるようにしています。
<撮影時のポイント>
撮影はなるべく朝の光のもとで行います。
もちろん昼でもかまいませんが、西日になると影が濃くなるうえ、商品が黄色っぽく写るので要注意です。
撮影した画像はきちんと確認し、ブレたらやり直し。
前後左右から見た全体像だけではなく、細かい部分もきちんと写してあげましょう。
また正直に説明する前提ですから、難のある箇所は接写します。
<実際の登録画像例>
ここで私が実際に売った商品の画像をご覧ください。
こちらの昭和レトロなイチゴ模様のカップ&ソーサーを例に、どのように撮ると良いか説明します。
ポイントは「全体を把握した」と感じてもらうことです。
一枚目はサムネイル(検索結果などの一覧に出る縮小画像)として機能しますから、全体がはっきり写っているものを選びます。
【二枚目】
通常は重ねて使うものですが、単品でも見たいもの。この場合、これでソーサーの模様を一目で把握してもらえます。
【三枚目】
裏面や底面の撮影は必須です。これがないと不安で入札しない方も多いでしょう。
【四枚目】
この商品最大のチャームポイントは柄の可愛らしさです。商品の魅力がよく伝わる一枚を撮りましょう。
【五枚目】
こちらの商品はシールが付いているように、未使用です。が、ソーサーの縁に施された金の彩色が一部だけ退色していました。よって難ありの部分を接写しています。
【六枚目】
再び全体像、しかし一枚目とは異なる角度から撮ったものです。最後の一枚には実用イメージがわきやすい画像を採用しています。
いかがですか?撮影のポイントが掴めたでしょうか?
ちなみに上のカップ&ソーサーは、出品した翌日に即楽されました。
<出品に必要な画像の枚数>
ヤフオクでは今、画像を最大10枚登録できるようになりましたから、最低でも5枚は登録したいところです。
私自身は6~8枚で出品することが多いですが、着物や古着、大型の商品を出す際には必ず10枚登録しています。
出品の際に大事な心構え
例えばブログを読んでいると、書き手がどんな感じの人なのか、だいたい想像がつきますよね。
好感を持てばリピーターになりますし、嫌悪感を抱いたら二度と訪問することはありません。
それはオークションの出品ページにも言えることです。
ではどうしたら入札候補者にはじかれないページを作れるのか?
何より「相手のため」精神を忘れないことです。
常に「自分だったら何を知りたいか、どこを見たいか」想像しながら出品していくと、結果もついてきます。
実際、私は実績が少ないうちから相場より高く売れています。
入札候補者は出品する姿勢で信頼度を測っていると言えるでしょう。